突然ですが、「院内患者会設立マニュアル」ができあがりました。何ナニそれは、って? まず院内患者会について、少しお話させてくださいね。
僕が患者さんと話す機会は、入院中の何気ない会話と、退院した患者・家族の方々との交流会(僕の主宰する患者会「ももの木」のおしゃべりの場“)です。この交流会の企画を他のスタッフに任せると、彼らは必ず病院内のレストランを選びます。聞けば、「自分が入院中にこんな会があればと思った。病室からちょっと抜け出て話がしたかった」とのこと。もちろん病院には6人部屋もあり、特に女性の部屋からは毎日おしゃべりが聞こえます。「先生といっぱい話がしたい。でもやっぱり患者同士でもおしゃべりしたい」。
さらにこんな声も聞かれます。「一緒に闘病を続けている仲間とだけでなく、治療経験者とおしゃべりがしたい」。唸りました。みんなおしゃべりがしたい、その相手は、病気を分かっている人、つまり医療者であり患者であり、そして経験者だというのです。そこで考えたのが、「院内で行う患者会」でした!
と思いきや、すでに実現させていたところがあったのです。それは富山県にある「すずらん会」。さっそくお願いをして参加させてもらいました。それはまさに「おしゃべりの会」でした。参加している患者さんや家族の方、医療スタッフが、共に笑い、時に涙ぐみながら、おしゃべりを続けます。なんともいえないあたたかな空間でした。
都内各地で院内患者会(おしゃべりの場)づくりが進められています。僕も相当数、設立のお手伝いをさせていただきました。そして、院内患者会の世話人の方々へのアンケートをもとに考案・編集したのが「院内患者会設立マニュアル」なんです。
このマニュアルには、先人たちの知恵が込められています。体験談も入っています。これから院内患者会を作ろうと考えている皆さんのお手伝いがしたい、そんな一心で手がけた一冊。「患者同士でおしゃべりしたいな」と思われている方に、ぜひお届けしたいと思っています!!
(『ロハスメディカル』4月号より 許可を得て転載)